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故事成語クイズ|逆境・権威・人間関係への応用 標準 第2集

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問題 1

全国大会で大敗したチームは、五年後の優勝を目標に掲げた。選手たちは敗北を忘れず、厳しい練習と戦術研究を長期間続け、再挑戦の機会を待った。この姿勢を表す故事成語はどれか。

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目的達成の機会を待ちながら、長期間にわたって苦労を耐え忍んでいるため「臥薪嘗胆」が適切である。「背水の陣」は退路を断って決死の覚悟で一度の勝負に臨むことを表す。設問では直ちに一戦へ出るのではなく、五年後の目標へ向けて敗北を戒めとし、継続的に準備している点が要である。

問題 2

新事業を強行しようとする責任者に対し、経営会議の全委員が反対し、直属の部下も協力を断り、提携先も支援を撤回した。助言や援助を求められる相手が周囲に一人もいない。この状態に最も適切な故事成語はどれか。

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組織の内外にいた関係者がすべて反対または離脱し、責任者が助けのない孤立状態にあるため「四面楚歌」が適切である。「漁夫の利」は二者の争いにつけ込んで第三者が利益を得る構図を表すが、この場面には利益を得る第三者がいない。単に反対者が一人いるだけでなく、周囲全体を敵や反対者に囲まれた点が判断の要である。

問題 3

委員長から交渉権限を与えられていない補佐役が、取引先に「私に従わなければ、親しい委員長に頼んで次回から外してもらう」と言って威圧した。この補佐役を表す故事成語はどれか。

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補佐役には自ら相手を外す権限がなく、有力な委員長との関係を持ち出して威張っているため「虎の威を借る狐」が適切である。正式に権限を委任された代理人が、その範囲で職務を行う場面とは異なる。「登竜門」は、通過すれば立身出世につながる難しい関門を表し、他人の権威で相手を威圧することではない。

問題 4

海外赴任が中止になった社員は、当初は昇進の機会を失ったと落胆した。しかし国内に残ったことで家族を支えられ、新規事業にも参加して別分野の専門性を得た。本人は、今後この経験がどう作用するかも断定できないと考えている。この捉え方に最も近いものはどれか。

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不幸に見えた赴任中止が家族支援や新たな専門性へつながり、さらに将来の評価も予測できないと捉えているため「塞翁が馬」が適切である。この語は、目先の幸不幸が後にどう転じるか分からないことを表すのであって、悪い出来事が必ず良い結果になるという保証ではない。「朝三暮四」は配分の見かけが変わっても実質が同じことに惑わされる様子を表す。

問題 5

「欠点や不足がまったくない」という意味の「かんぺき」を漢字で書く。藺相如が宝玉を傷なく持ち帰った故事に対応する正しい表記はどれか。

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正しい表記は「完璧」である。「璧」は玉を表し、藺相如が大切な璧を無事に持ち帰った故事と結び付いて、欠点や不足がないという意味になった。「完壁」の「壁」は建物などを仕切るかべを表すため、音が同じでも故事中の宝玉には対応しない。「碧」は青緑色を表す字である。

問題 6

「逆鱗に触れる」の規範的な用法として、最も適切なものはどれか。

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「逆鱗に触れる」は、天子・君主から転じて、上司など目上の人を激しく怒らせることを表す。部下の報告が社長の激しい怒りを買った文が適切である。自分や目下の人の怒りに用いるのは辞書の規範的な補説では誤りとされる。また、単に同僚が少し不機嫌になった程度では、目上の人の激しい怒りという条件を満たさない。

問題 7

次のうち、「登竜門」と呼ぶのに最もふさわしいものはどれか。

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「登竜門」は、通過することが立身出世や大きな活躍につながる難しい関門を表す。採択率が低く、受賞後に第一線への道が開ける新人賞が二つの条件を満たす。安全講習は必要な教育でも合否がなく、誰でも参加できる交流会や入場券だけで見学できる展示会も、選抜を越えて将来が開ける難関ではない。

問題 8

対立していた二人の研究者は、一方が私的な争いより公共の利益を優先していたと知って和解した。その後は、相手を守るためなら自分の地位や命を失うこともいとわないほど信頼し合った。この関係を表す言葉はどれか。

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「刎頸の交わり」は、相手のためなら首を切られて死んでも後悔しないほどの親密で強い交際を表す。対立から和解し、命を懸けても支え合う関係になったという条件に合う。「犬猿の仲」は互いに非常に仲が悪い関係なので、和解後の状態とは反対である。「漁夫の利」は争う二者の隙に第三者が利益を得ることを表す。

問題 9

「助長」が「不要な力を加えて、かえって悪くする」という意味を持つようになった故事に最も近い行動はどれか。

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「助長」の故事では、苗を早く成長させようとして引き伸ばした結果、根が傷んで枯れてしまった。成果を急ぐ不要な介入が、目的とは反対の悪化を招く点が要である。水や肥料を状態に合わせて調整するのは適切な支援であり、故事の過剰介入とは異なる。なお現代語の「助長」には、想像力などをより盛んにする中立・肯定的な用法もある。

問題 10

次のうち、「泣いて馬謖を斬る」に最も近い状況はどれか。

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親しく信頼する功労者であっても、確認された重大な違反に規律を等しく適用し、私情を抑えて処分しているため「泣いて馬謖を斬る」に当たる。嫌いな部下を調査なく処分するのは私情を排する行為ではなく、無実の者へ責任を負わせるのも規律の公正な適用ではない。この故事成語は処分を自動的に正当化するものではなく、現実には適正な調査と手続が前提となる。