文学クイズ|日本文学・世界文学の作品・作者 基礎問題 第1集
問題 1
平安時代中期に成立した『源氏物語』の作者は誰か。
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『源氏物語』の作者は紫式部である。清少納言は『枕草子』の作者として知られる。和泉式部と赤染衛門も同時代の女性歌人だが、『源氏物語』の作者ではない。
問題 2
騎士道物語を読み過ぎた郷士が遍歴の騎士として旅に出る小説『ドン・キホーテ』の作者は誰か。
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『ドン・キホーテ』はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの作品である。ほかの三人もヨーロッパ文学の著名な作家だが、騎士道物語を風刺的に扱ったこのスペイン小説の作者ではない。
問題 3
王子が、父を殺して王位に就いた叔父クローディアスへの復讐を迫られるシェイクスピアの『ハムレット』。この作品の形式・ジャンルとして最も適切なものはどれか。
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『ハムレット』は上演を前提とする戯曲で、殺された父の復讐を軸とする「復讐悲劇」に位置付けられる。手紙だけで進む小説でも、田園生活を主題とする牧歌でも、旅の記録である紀行文でもない。
問題 4
国立国会図書館が「平安時代初期、10世紀初め頃に成立した現存最古の物語文学」と説明する作品はどれか。
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該当するのは『竹取物語』で、作者と正確な成立年は分かっていない。『古事記』はより古い歴史書・文学作品だが、ここで問う「物語文学」という区分とは異なる。『平家物語』と『徒然草』は中世の作品である。
問題 5
松尾芭蕉が1689年の旅をもとに、道中の文章へ発句を織り込んで構成した『おくのほそ道』。その文学形式として最も適切なものはどれか。
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『おくのほそ道』は、旅の体験を文章と発句で構成した俳諧紀行文である。句だけを並べた句集でも、旅程を機械的に転記しただけの日記でもなく、旅を素材に文学的に構成されている。
問題 6
次の短い冒頭で始まる夏目漱石の小説はどれか。\n\n「私はその人を常に先生と呼んでいた。」
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これは『こころ』の冒頭である。「先生」は語り手である「私」が鎌倉で出会う人物で、作品では二人の関係と先生の過去が段階的に明かされる。青空文庫の本文と底本・初出情報を照合した著作権切れ原文から、識別に必要な短い一文だけを引用した。
問題 7
メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』では、北極探検家ウォルトンの記録の中にヴィクターの告白が置かれ、その中でさらに怪物が自らの経験を語る。このように外側の物語が内側の語りを包む構成を何というか。
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外側の語りの中に別の語りを組み込む構成は枠物語(枠構造)と呼ばれる。『フランケンシュタイン』ではウォルトン、ヴィクター、怪物の語りが入れ子になり、同じ出来事を異なる立場から考える手掛かりになる。
問題 8
「It was the best of times, it was the worst of times」で始まり、ロンドンとパリを舞台にフランス革命期を描くチャールズ・ディケンズの歴史小説はどれか。
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該当する作品は『二都物語』(A Tale of Two Cities)である。対照的な語を重ねる著名な冒頭の後、革命前後のロンドンとパリにまたがる物語が展開する。引用は著作権切れの英語原著から冒頭12語だけを用いた。
問題 9
次の展覧会解説に当てはまる歌集はどれか。\n\n「奈良時代末頃に現在に近い形へまとめられた現存最古の歌集。都の貴族だけでなく、東国の人々や防人など、幅広い地域・階層の歌を収める。」
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該当するのは『万葉集』である。幅広い地域や社会的立場の人々の歌を含む点も特徴で、奈良時代の言語・生活・感情を知る重要な資料となる。『古今和歌集』と『新古今和歌集』は後世の勅撰和歌集で、『小倉百人一首』は百人の歌を一首ずつ選んだ歌集である。
問題 10
中世ヨーロッパ文学の展示目録を作るとき、作者・作品・形式・構成の組合せとして正しいものはどれか。
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『神曲』はダンテ・アリギエーリによるイタリア語の物語詩で、地獄篇・煉獄篇・天国篇から成る旅を描く。他の選択肢は作者、形式、旅程のいずれかが一致しない。ミルトンは『失楽園』、チョーサーは『カンタベリー物語』、セルバンテスは『ドン・キホーテ』で知られる。