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基本情報技術者試験(FE)|科目A 認証・暗号・ネットワーク防御問題01

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問題 1

会員サイトでは、利用者Aと利用者Bが偶然同じパスワードを設定しても、 データベース上の保存値が同一にならないようにしたい。パスワードそのものは復元する必要がない。

パスワードの保存方法として最も適切なものはどれか。

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利用者ごとのソルトを加えて適切なパスワードハッシュ方式を使うと、同じパスワードでも異なる保存値になり、盗まれたハッシュに対する事前計算結果の使い回しを難しくできる。ソルトは秘密にするための値ではなく、全員で共通にすると同じパスワードの保存値が再び一致する。復号可能な暗号化だけで保存する方法とも目的が異なる。

問題 2

認証サーバは端末へチャレンジを送り、端末は共有秘密とチャレンジから応答を計算する。 攻撃者が過去の正常なチャレンジと応答を記録し、その応答を後日再送するリプレイ攻撃を防ぎたい。

サーバ側の設計として最も適切なものはどれか。

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毎回異なり再利用されないnonceをチャレンジに含めると、応答はその認証試行に結び付く。過去の応答を再送しても、現在のnonceに対応しないので拒否できる。固定チャレンジでは同じ応答を再利用できるため、チャレンジレスポンス形式でもリプレイ耐性を得られない。

問題 3

送信者Sは平文の契約データにSの秘密鍵でデジタル署名を付けた。 受信者は信頼できる方法で得たSの公開鍵を使って署名を検証する。契約データ自体は暗号化していない。

この署名検証によって確認できる性質の組合せはどれか。

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デジタル署名は署名者の秘密鍵で生成し、対応する公開鍵で検証することで署名者の真正性とデータの完全性を確認する。本文を暗号化していないため、署名だけでは機密性は得られない。また、署名は単独ではタイムスタンプやnonceの役割を持たず、過去の署名付きデータの再送防止も保証しない。

問題 4

企業Xと企業Yは、両社だけが知る共通鍵を使って注文データのMACを生成・検証している。 MACが一致すれば、通信途中の改ざんを検出できる運用である。

この方式の性質として適切なものはどれか。

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MACは共通の秘密鍵を用いてデータの真正性と完全性を確認する。鍵を知らない攻撃者がデータを変更しても正しいMACを再計算できないので、意図的な改ざんも検出対象になる。ただしXとYの双方が同じMACを生成できるため、「Xだけが作成できた」と第三者へ証明する否認防止には向かず、機密性が必要なら別途暗号化も必要である。

問題 5

生体認証装置を試験した。登録済み本人による1,000回の照合のうち20回を誤って拒否し、 登録者ではない他人による500回の照合のうち1回を誤って受け入れた。 本人拒否率FRRと他人受入率FARは、それぞれの試行総数を分母として求める。

FRRとFARの組合せはどれか。

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FRRは本人の誤拒否20回を本人試行1,000回で割るので20÷1,000=2%である。FARは他人の誤受入れ1回を他人試行500回で割るので1÷500=0.2%となる。二つの率は対象となる試行群が異なるため、分母を入れ替えないことが重要である。

問題 6

DNSキャッシュポイズニングによる偽造応答を検出するため、リゾルバがDNSデータの署名を検証し、 正当なゾーンからのデータであり改ざんされていないことを確認したい。DNS問い合わせ内容の秘匿は別の仕組みで扱う。

この要件に対応する技術はどれか。

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DNSSECはDNSデータに対する署名を検証し、データの出所と完全性を確認する。偽造されたDNS応答の検出に適するが、問い合わせや応答そのものを暗号化して通信内容を隠す技術ではない。DKIMは電子メールの署名、S/MIMEは電子メールの暗号化・署名に用いられるため、DNS応答の検証という要件とは異なる。

問題 7

受信メールの表示上のFromはbilling.example、エンベロープFromはbounce.vendor.netである。 SPFはvendor.netについて通過したが、DKIM署名はない。二つのドメインは組織的にも異なり、 billing.exampleはDMARCポリシーとして失敗メールの拒否を要求している。

DMARCによる評価として適切なものはどれか。

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DMARCでSPFを根拠に通過するには、SPFで認証されたドメインが表示上のFromドメインと整合する必要がある。この例ではvendor.netとbilling.exampleが整合せず、代わりに整合するDKIM署名もないのでDMARCは失敗する。DMARCは暗号化方式ではなく、ドメイン所有者が失敗時の取扱方針を公開できる仕組みである。

問題 8

境界ネットワークで既知の攻撃パターンを検出したとき、管理者への通知だけでなく、 該当通信をリアルタイムに遮断する装置を通信経路上へ配置したい。

要件に最も適する装置はどれか。

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IPSは侵入の兆候を検知し、通信経路上で攻撃通信を遮断する侵入防止機能を持つ。IDSは検知、記録、通知を中心とし、通常は自ら通信を遮断することを必須としない。SIEMは複数ログの収集・相関分析、ハニーポットは攻撃者を誘引して観察する仕組みなので、リアルタイム遮断という条件に直接対応しない。

問題 9

ファイルサーバがランサムウェアに感染し、常時接続されたバックアップ領域まで暗号化された。 バックアップジョブの成功記録は残っていたが、これまで復元試験をしていなかった。

同様の事態に対する復旧可能性を最も高める改善はどれか。

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常時接続された複製は、本番と同じ資格情報や経路から暗号化・削除されるおそれがある。攻撃元から変更できないオフラインまたはイミュータブルな世代を確保し、実際に復元できるか定期試験すると復旧可能性を高められる。ジョブ成功の記録はデータの完全性や復元手順の有効性を証明しない。

問題 10

送信者Aは、事前に秘密鍵を共有していない受信者Bへ大容量ファイルを効率よく秘匿して送りたい。 Aは信頼できるBの公開鍵を持っており、Bだけが対応する秘密鍵を持つ。

ハイブリッド暗号を用いる手順として最も適切なものはどれか。

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大容量の本体は高速な共通鍵暗号で処理し、その一時的な共通鍵をBの公開鍵で暗号化すれば、Bだけが秘密鍵で共通鍵を取り出せる。共通鍵を平文で送ると機密性が失われる。Aの秘密鍵を使う操作は署名の方向であり、Aの公開鍵を持つ者なら処理できるのでBだけへの秘匿にはならない。