ITパスポート試験(IP)|マネジメント系 見積り・進捗・品質・サービス運用問題04
問題 1
新システムは要件定義中で、実装するプログラミング言語は未定である。利用者から見た入力、出力、照会、内部ファイルなどを基に、ソフトウェアの機能規模を見積もりたい。最も適切な方法はどれか。
解説を見る
ファンクションポイント法は、入力、出力、照会、内部ファイルなど、利用者から見える機能を基に規模を評価する。実装言語が未定の要件段階でも使いやすい。ただし、機能規模から工数や期間を求める際には、組織の生産性、開発環境、難易度なども別に考慮する必要がある。
問題 2
アジャイル開発チームが、完了済みの基準ユーザーストーリーを3ポイントとした。未着手のストーリーは基準のおよそ2倍の複雑さだとチームで判断した。相対見積りとして最も適切な扱いはどれか。
解説を見る
相対見積りでは、基準となる作業と比べて大きさや複雑さを評価する。したがって、約2倍なら6ポイント程度と置く考え方が適切である。ポイントは人日そのものではないため、期間へ換算するには、そのチームが過去の反復でどれだけのポイントを完了したかなどの実績が必要になる。
問題 3
ある時点のプロジェクトで、計画価値PVが1,000万円、出来高EVが800万円、実コストACが900万円だった。EVMによる評価として最も適切なものはどれか。
解説を見る
EVがPVを200万円下回るため、計画した時点より出来高が少なく、進捗は遅れている。またEVがACを100万円下回るため、800万円相当の成果を得るのに900万円を使っており、コスト効率も計画より悪い。ACとPVだけを比較しても、実際に得た成果を考慮できない。
問題 4
開始から終了までに並行する二つの経路があり、経路Xの所要日数は「3日+5日」、経路Yは「4日+6日」である。経路Yの6日の作業が2日延び、ほかは変わらないとき、プロジェクト全体の所要日数はどうなるか。
解説を見る
変更前は経路Xが8日、経路Yが10日なので、最長の経路Yがクリティカルパスとなり全体は10日である。経路Yの作業が2日延びると同経路は12日になり、全体も12日へ延びる。並行経路の所要日数は単純に全て足すのではなく、開始から終了までの最長経路で決まる。
問題 5
ある開発チームでは、各スプリントでコードレビュー待ちが滞留する。ふりかえりで行う対応として最も適切なものはどれか。
解説を見る
ふりかえりは、チームの進め方や協働を点検し、次の反復で試せる具体的な改善を決める活動である。レビュー担当の交代と待ち時間の計測は、問題に対応する検証可能な改善となる。個人を責めるだけでは原因やプロセスの改善につながりにくい。
問題 6
スプリント進行中に、3か月後の法改正へ対応する新要望が届いた。現在のスプリント目標を直ちに損なうほどの緊急性はない。プロダクトバックログの扱いとして最も適切なものはどれか。
解説を見る
プロダクトバックログは固定した一覧ではなく、価値、期限、リスクなどを踏まえて継続的に順序を見直す。本問では期限を考慮して次のスプリント候補の上位に置くのが妥当である。進行中の作業へ無秩序に追加すると、スプリント目標と作業の予測可能性を損なう。
問題 7
外部委託で開発した販売システムの納入前に、受入れテストを行う。最も適切な進め方はどれか。
解説を見る
受入れテストでは、取得者側が供給者の支援を受けながら、意図した運用環境でシステムを使用し、業務上の用途や受入れ基準を満たすか確認する。供給者側の単体テストは必要でも、それだけでは取得者の業務要件を満たすことの確認にはならない。
問題 8
今週までに100件のテストを実施する計画に対し、実施済みは80件、そのうち合格は72件だった。テスト実施率と、実施済みテストに対する合格率の組合せはどれか。
解説を見る
実施率は実施済み80件÷予定100件で80%である。実施済みテストに対する合格率は合格72件÷実施80件で90%となる。72÷100の72%は予定総数に対する合格件数の割合であり、設問が求める実施済みテストの合格率とは分母が異なる。
問題 9
サービスデスクに、1人の利用者からプリンタ設定の依頼が届いた直後、全社の決済サービスが停止したとの連絡が入った。初動として最も適切なものはどれか。
解説を見る
インシデントの優先度は受付時刻だけでなく、事業や利用者への影響と緊急度を基に決める。全社の決済停止は影響が大きいため、高優先度として記録し、復旧に必要な専門担当へ速やかにエスカレーションする。軽微な依頼も失わないよう記録し、後で対応する。
問題 10
ある修理可能なシステムのMTBFが90時間、MTTRが10時間である。稼働率を「MTBF÷(MTBF+MTTR)」で求めると何%か。
解説を見る
稼働率は90÷(90+10)=90÷100=0.9なので90%である。稼働率を高めるには、故障までの平均時間であるMTBFを長くするか、平均修復時間であるMTTRを短くする。実務では計画停止を含めるかなど、指標の定義も確認する必要がある。