ITパスポート試験(IP)|ストラテジ系 データ分析・マーケティング・DX企画問題06
問題 1
ある地域では、月別のアイスクリーム販売数と水難事故件数に強い正の相関が見られた。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
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相関は二つの変数が一緒に変化する傾向を示すが、一方が他方を引き起こしたことまでは証明しない。本問では気温という第三の変数が、アイスクリーム購入と水辺の活動の双方へ影響する擬似相関が考えられる。時系列、他要因、比較群などを追加分析して因果を検討する必要がある。
問題 2
小売企業が全顧客の満足度を推定するため、自社スマートフォンアプリの利用者だけにアンケートを表示し、「回答者1万人なので全顧客を代表する」と結論付けた。最も注意すべき問題はどれか。
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回答数が多くても、標本の選ばれ方が母集団と系統的に異なれば推定は偏る。アプリ内だけで募集すると、アプリを使わない顧客や離反した顧客が回答しにくい。全顧客を推定するなら、対象母集団を定め、チャネルや顧客属性を考慮した抽出・補正を検討する。標本数の大きさだけでは選択バイアスを解消できない。
問題 3
二店舗の満足度が80点と82点だった。担当者は縦軸を79点から83点だけにした棒グラフを作り、82点の店舗が圧倒的に高いように見せた。誤解を避ける改善として最も適切なものはどれか。
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棒の長さで大きさを比較するグラフは、縦軸を狭く切り取ると2点の差を過大に見せる。ゼロ基点と実数値を示すのが分かりやすい。細かな変化を示すため軸を省略する場合でも、省略記号、尺度、目的を明確にする必要がある。数値や目盛を隠す方法は検証可能性を下げる。
問題 4
ECサイトが、以前は頻繁に高額購入していたが、最終購入日から長期間経過した顧客へ再来店施策を行いたい。RFM分析で抽出条件として重視すべき組合せはどれか。
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RFMは最終購買日の新しさ(Recency)、購買頻度(Frequency)、累計購買金額(Monetary)で顧客を分類する。本問の顧客は以前の頻度と金額は高い一方、最近購入していないためRecencyが低い休眠候補に当たる。年齢などの属性による分類は、RFMの三指標とは異なる。
問題 5
ECサイトで購入ボタンの文言変更が購入率へ与える効果をA/Bテストで調べたい。最も適切な実施方法はどれか。
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文言の効果を識別するには、同時期の比較可能な群へ割り当て、原則として文言以外の条件をそろえる。評価指標と期間も事前に定めれば、都合のよい結果だけを選ぶ危険を抑えられる。月、価格、広告を同時に変えると、購入率の差がどの要因によるか判断できない。
問題 6
音声入力技術のPoCで、必要な認識精度を達成できることは確認した。次にPoVとして確認する内容として最も適切なものはどれか。
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PoCは主に構想や技術が実現可能かを確かめる。本問では技術的な認識精度を既に確認しているため、PoVでは利用者や業務にもたらす時間短縮、利用意向、費用に見合う価値などを検証する。PoVで価値が見えても、運用体制や拡張性、収益性など本番化の条件は別途評価が必要である。
問題 7
物流会社が配送状況APIを認証・利用制限付きで外部公開し、EC事業者が決済APIや地図APIと組み合わせて新しい購入・配送サービスを提供した。この取組を最も適切に表すものはどれか。
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複数の組織がAPIを介して機能やデータを連携し、第三者も組み合わせて新しい価値を生む経済圏はAPIエコノミーである。単に社内でファイルをコピーすることとは異なる。API公開では、対象データ、認証・認可、利用回数、契約、個人情報、障害時の責任なども設計する必要がある。
問題 8
申請業務では、三部門が同じ内容を別々に入力し、目的が重複する五つの承認を順番に行っている。処理時間を抜本的に短縮するBPRとして最も適切なものはどれか。
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BPRは現在の部門境界や手順を前提にせず、必要な成果と統制からプロセスを抜本的に再設計する。本問では重複入力と重複承認の目的を確認し、共通化・統合と責任の見直しを行う。無駄な手順を残したまま操作だけ自動化すると処理は多少速くなっても、プロセス自体の問題が残る。
問題 9
小売企業がオムニチャネルを実現する施策として最も適切なものはどれか。
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オムニチャネルは店舗、EC、アプリなどの顧客接点を統合し、顧客がチャネルをまたいでも一貫した体験を得られるようにする。共通の在庫、会員ID、ポイントと店舗受取はその例である。複数チャネルが存在するだけでデータと体験が分断されたままなら、統合という要点を満たさない。
問題 10
航空会社が、出発日までの残り日数、便ごとの空席数、予約需要の変化に応じて座席価格を随時更新している。この価格設定手法はどれか。
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需要、供給、時間、在庫などの状況に応じて価格を変動させる手法がダイナミックプライシングである。発売初期に一度だけ高価格を設定するスキミングプライシングとは異なり、条件の変化を価格へ継続的に反映する。運用では価格根拠の説明、公平性、法令、顧客体験への影響も考慮する。