漢字の書き取り問題|遭う・充てる・換えるなど同訓字の使い分け 標準 第3集
問題 1
「移動中に突然の豪雨に『あい』、避難所で待ち合わせていた友人と『あった』。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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思いがけない好ましくない出来事に出くわす場合は「遭う」、人と顔を合わせる場合は「会う」を使う。この文では豪雨に「遭い」、友人と「会った」が正しい。「合う」は一致や調和を表すため、どちらの空欄にも合わない。
問題 2
「市は集まった寄付金を、被災した図書館の修繕費に『あてる』ことにした。」の正しい表記はどれか。
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金銭を特定の目的や用途に振り向ける場合は「充てる」と書く。「当てる」は物を触れさせたり、予想を的中させたりする場合、「宛てる」は手紙などの届け先を示す場合に使う。
問題 3
「舞台に主役が姿を『あらわす』と、観客は拍手で喜びを『あらわした』。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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隠れていた姿が見えるようになる場合は「現す」、気持ちを外へ表現する場合は「表す」を使う。したがって、主役が姿を「現す」、観客が喜びを「表した」となる。「著す」は本などを書いて世に出す意味である。
問題 4
「出国前に、銀行で旅行用の現金を円からユーロに『かえた』。」の正しい表記はどれか。
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円とユーロという物同士を交換するので「換えた」が適切である。「変える」は状態を以前と異ならせる場合、「替える」は新しく別のものにする場合、「代える」はある役割を別のものに担わせる場合に使う。
問題 5
「処置の前に使った局所麻酔が十分に『きいた』ことを確認した。」の正しい表記はどれか。
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薬の効果や効能が表れた場合は「効いた」と書く。「利いた」は能力や機能が十分に働く場合に用い、「聞いた」は音や情報を耳に入れた場合、「聴いた」は注意して耳を傾けた場合に使う。
問題 6
「医師は診療記録の誤字を『なおし』、患者の傷を『なおす』処置を行った。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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誤字を正しい状態へ戻す場合は「直す」、傷や病気を回復させる場合は「治す」を使う。この文では記録の誤字を「直し」、患者の傷を「治す」となる。同じ読みでも、対象が文章か身体かによって表記が変わる。
問題 7
「予定より『はやい』時刻に到着できたのは、列車の速度が『はやかった』からだ。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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時期や時刻が前である場合は「早い」、速度が大きい場合は「速い」を使う。したがって、予定より「早い」時刻と、列車の速度が「速かった」の組合せになる。時間の前後と移動速度を区別することが要点である。
問題 8
「研究員は『かたい』殻を割り、必ず内部を調べるという『かたい』決意を実行した。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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外から力を加えても変形しにくい殻は「硬い」、揺るがない決意は「固い」と書く。「堅い」は中身が詰まって強いことや、確かであることを表すため、この二つの典型的な文脈とは区別する。
問題 9
「技術者は設計図に従って大型船を『つくり』、進行を管理する工程表を『つくった』。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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船のような大きな構造物をこしらえる場合は「造る」、計画や表などをこしらえる場合は「作る」を使う。したがって、大型船を「造り」、工程表を「作った」となる。「創る」は独創性のあるものを生み出すことを強調する場合に用いる。
問題 10
「記録係が演奏会の写真を『とり』、指揮者が最後の曲の指揮を『とった』。」の二つの表記として正しい組合せはどれか。
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写真を撮影する場合は「撮る」、役目として指揮に当たる場合は「執る」を使うので、「撮り・執った」が正しい。「採る」は採取・採用・採決、「取る」は手に入れる、記録する、除くなどの広い意味で用いる。