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敬語・言葉遣い問題|尊敬語・謙譲語と職場表現 第1集

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問題 1

「この店はお料理がおいしい」の「お料理」は、特定の人物の行為や所有物を立てる意図ではなく、ものごとを上品に表している。この「お料理」の分類として最も適切なものはどれか。

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「お料理」は、特定の行為者や所有者を立てるのではなく、「料理」というものごとを美化して述べているため、美化語である。「お」が付いていても、相手側の人物を立てるとは限らないので、尊敬語とは区別する。

問題 2

顧客に、渡しておいた資料をすでに読んだか尋ねたい。顧客の「読む」という行為を立てる表現として最も適切なものはどれか。

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顧客が行為者なので、「読む」を尊敬語の形にした「お読みになる」が適切である。「お読みする」や「拝読する」は、自分側から相手側へ向かう行為に使う謙譲語Iであり、顧客の動作を表すためには使わない。

問題 3

来客に「次の会議は3時です」と伝えた。この文末の「です」の敬語としての分類はどれか。

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「です」は、話の内容に登場する人物を立てるのではなく、話し相手である来客に対して文全体を丁寧に述べる丁寧語である。謙譲語IIも相手への丁重さを表すが、基本的に自分側の行為などに用いる点が異なる。

問題 4

社員が顧客に、自分が契約書を明日届けることを伝える。顧客を行為の向かう先として立てる表現はどれか。

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「お届けする」は、自分の「届ける」という行為の向かう先である顧客を立てる謙譲語Iである。「お届けくださる」は相手側が届けることを自分が受ける表現なので、行為者が逆になる。「お受け取りする」では、自分が契約書を受け取るという別の行為になってしまう。

問題 5

社員が顧客との電話で「私は明日、大阪へ参ります」と述べた。この「参ります」が主に示している敬意の向きとして最も適切なものはどれか。

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「参る」は謙譲語II(丁重語)で、ここでは自分側の行為を電話の相手である顧客に対して丁重に述べている。謙譲語Iのように行為の向かう先を立てる働きではないため、行き先が大阪であること自体が敬意の対象になるわけではない。

問題 6

受付担当者が、来訪した顧客に詳しい内容は別の担当者へ質問するよう案内する。顧客の動作を適切に立てた表現はどれか。

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質問するのは顧客なので、顧客の行為を立てる尊敬表現「お尋ねください」が適切である。「伺う」や「お聞きする」は質問の向かう先を立てる謙譲語Iであり、この場面で顧客の動作に用いると、自社の担当者を立てる向きになってしまう。

問題 7

上司について「部長はこの報告書をお読みになられました」と述べた。「読む」に同じ種類の敬語を重ねない、簡潔で適切な言い方はどれか。

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「お読みになられる」は、「お読みになる」と尊敬の「れる」を一つの「読む」に重ねた二重敬語である。「お読みになりました」なら尊敬語を一つ用いて部長の行為を立てられる。「拝読する」は謙譲語Iなので、部長の行為を尊敬語に直す目的には合わない。

問題 8

取引先から電話で「田中部長はいらっしゃいますか」と尋ねられた。田中は自社の部長で、現在は外出中である。ウチ・ソトを踏まえた応答として最も適切なものはどれか。

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取引先に自社の上司を述べるときは、その上司をウチ扱いし、「田中」または職階を示す「部長の田中」と表現できる。「田中部長」は社外の相手に対して自社の上司を立てる呼び方になり、さらに「なさる」でその行為を高める必要もない。

問題 9

加藤先生と話している学生が、翌日、別の恩師である田中先生を訪ねる予定を伝える。話し相手への丁重さだけでなく、訪問の向かう先である田中先生を立てることが明確な表現はどれか。

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「伺う」は謙譲語Iで、訪問という行為の向かう先である田中先生を立てる。「参る」は謙譲語IIなので、文を聞いている加藤先生に対して自分の行為を丁重に述べる働きはあるが、それだけでは話題中の田中先生を立てたことにならない。「いらっしゃる」「お越しになる」は行為者を立てる尊敬語で、自分の行為には使わない。

問題 10

「(さ)せていただく」の基本的な用法で重視される「相手側の許可」と「自分側が受ける恩恵」の両方が、状況から最も明確に認められるものはどれか。

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顧客所有の原稿を複製するには顧客の許可が必要で、コピーを得るのは話し手側の利益になるため、二つの基本条件がともに明確である。会議開始や通常の経歴紹介などは、文脈によって許容される場合はあっても、許可や恩恵が示されていなければ、より簡潔な「開始します」「卒業しました」で足りる。