消費者トラブル対策問題|特定商取引・賃貸住宅・フリマの実践 第3集
問題 1
電話で健康器具の購入を勧められ、「契約するつもりはありません。今後もこの商品の勧誘は不要です」と明確に伝えた。それでも担当者が説明を続けようとしている。電話勧誘販売のルールに照らした対応として最も適切なものはどれか。
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電話勧誘販売では、消費者が契約を締結しない意思を明確に示した後、その電話で勧誘を続けることも、後に同じ契約を再勧誘することも禁止されています。契約前だから勧誘を続けられるわけではなく、説明を最後まで聞く義務もありません。「今は忙しい」ではなく、契約しない意思が伝わる断り方をする点が重要です。
問題 2
電話勧誘を受けて商品を契約し、法定書面を昨日受け取った。対象取引に適用除外はなく、電子フォームでクーリング・オフしたい。最も適切な方法はどれか。
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電話勧誘販売では、法定書面を受け取った日から原則8日以内に、書面または電子メールや専用フォーム等の電磁的記録でクーリング・オフを通知できます。事業者の承認を得る制度ではありません。後の争いに備え、フォームの入力内容と送信完了画面、送信日時が分かる記録を保存します。商品の到着日から20日というルールは連鎖販売取引等との混同です。
問題 3
無店舗の個人が連鎖販売取引の契約をし、法定書面を8月1日に受け取り、契約商品は8月5日に届いた。事業者による妨害や適用除外はない。20日間のクーリング・オフ期間の起算について最も適切な説明はどれか。
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連鎖販売取引のクーリング・オフは、無店舗個人の場合、法定書面を受け取った日から20日以内が原則です。ただし商品の引渡しが書面受領より後なら、その引渡日から数えます。この事例では8月5日が起算の基準です。単に契約日から数えるのではなく、書面と商品をいつ受け取ったかを比較する必要があります。
問題 4
事業者から「データ入力の仕事を継続して提供するので収入を得られる」と勧誘され、仕事に必要だとして25万円の専用教材と研修を契約した。この取引を検討する際の説明として最も適切なものはどれか。
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「仕事を提供して収入が得られる」と誘い、その仕事に必要だとして商品や研修などの特定負担を負わせる取引は、業務提供誘引販売取引に該当し得ます。対象なら法定書面受領日から原則20日以内にクーリング・オフできます。オンライン教材という提供方法だけで通信販売と決めるのではなく、仕事の提供利益と金銭負担の結び付きが判断の中心です。
問題 5
特定商取引法の対象要件を満たす1年間の語学教室を契約し、3か月受講した。クーリング・オフ期間は過ぎたが、契約期間は残っている。中途解約について最も適切な説明はどれか。
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対象となる特定継続的役務提供契約は、クーリング・オフ期間が過ぎても契約期間中なら将来に向かって中途解約できます。ただしクーリング・オフとは異なり、既に提供された役務の対価などは負担し得ます。事業者が請求できる損害賠償等には役務ごとの上限があるため、「期間後は一切解約不可」でも「受講済み分も全て無料」でもありません。
問題 6
一人暮らしの消費者が訪問販売で、特別な使用予定もないのに洗剤240本を契約した。契約から2か月が過ぎ、通常の8日間のクーリング・オフ期間は経過している。過量販売のルールに照らして最も適切な説明はどれか。
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訪問販売で通常必要とされる量を著しく超える契約をした場合、消費者にその量を必要とする特別な事情がなければ、契約締結後1年間は申込みの撤回や契約解除が可能です。これは一般の8日間のクーリング・オフとは別の制度です。一方、業務用など大量購入を必要とする特別な事情があれば結論が変わり得るため、量だけで自動的に決まるわけではありません。
問題 7
民間賃貸住宅を5年間、通常の方法で使用し、退去時に日照による壁紙の自然な変色が見つかった。通常損耗について特別な負担を定める特約はない。国土交通省の原状回復ガイドラインの考え方として最も適切なものはどれか。
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国土交通省のガイドラインでは、原状回復は借りた当時の状態へ完全に戻すことではありません。通常使用による損耗や経年変化の修繕費は原則として賃料に含まれると考えます。一方、賃借人の故意・過失や通常使用を超える損傷は別であり、長く住んだだけで全て賃貸人負担になるわけではありません。個別の有効な特約がある場合も別途確認します。
問題 8
賃貸住宅の鍵を受け取った日に、床と扉に既存の傷を見つけた。退去時に傷の発生時期をめぐる争いを防ぐ方法として最も適切なものはどれか。
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入居前からあった傷は原則として賃借人の原状回復義務の対象ではありませんが、後から発生時期が分からなくなると争いになりやすくなります。入居時に場所と状態を確認リストへ記録し、日付の分かる写真を撮り、管理会社や賃貸人と共有して保管するのが有効です。指定用紙がなくても記録はでき、無断修理は状態の証拠を失わせます。
問題 9
賃貸住宅の天井に小さな水漏れを見つけたが、原因が自分の使い方か建物設備かは分からない。被害拡大と退去時のトラブルを防ぐ初動として最も適切なものはどれか。
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修繕が必要な損傷に気付いたら、原因が自分にあるか確定していなくても、写真などで状況を記録して管理会社等へ速やかに連絡します。水漏れを知らせず被害を拡大させると損害賠償を求められる可能性があります。一方、賃貸人の所有物を無断で大規模修繕することも争いの原因になるため、まず契約の緊急連絡手順と管理会社等の指示を確認します。
問題 10
フリマアプリで個人から購入したブランド品に真贋の疑いが生じ、取引画面のメッセージで出品者と話し合ったが進展しない。アプリ運営事業者にはまだ連絡していない。記録は残っている。次の対応として最も適切なものはどれか。
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多くのフリマサービスは個人間取引で、まず当事者間の話し合いが求められます。それで進まない場合は、取引記録や商品状態を保ち、運営事業者へ補償制度、鑑定、調査等の協力を得られないか確認します。それでも解決しなければ消費生活センターへ相談します。運営事業者が常に売主として返金を保証するわけではなく、個人情報の公開も適切ではありません。