教材一覧
日本語

健康・応急手当問題|急病・アナフィラキシー・中毒・寒冷障害の初動 第2集

1 / 100.0s

問題 1

119番通報後、反応のない成人を観察すると、胸と腹は規則的に動いており、普段どおりの呼吸がある。救急隊を待つ間の対応として最も適切なものはどれか。

解説を見る

反応はなくても普段どおりの呼吸がある場合は、横向きの回復体位にします。 この姿勢は、喉の奥の空気の通り道が狭くなったり、吐物で気道が塞がれたりするのを防ぐ助けになります。 一人にせず呼吸を観察し、普段どおりの呼吸がなくなれば心肺蘇生へ切り替えます。水を飲ませると誤嚥のおそれがあります。

問題 2

喘息の持病がある人が座り込み、「ヒューヒュー」という呼吸音を立て、短い言葉しか話せないほど苦しそうにしている。最も適切な対応はどれか。

解説を見る

喘鳴があり、座り込んで会話も難しいほど苦しそうな喘息発作は、空気の通り道が狭くなった命に関わる状態になり得ます。 自然な回復を待たず、直ちに119番通報することが優先です。 紙袋を使う方法は喘息への手当ではなく、歩かせたり一人にしたりすると、必要な救急対応を遅らせます。

問題 3

目の前の人が全身をけいれんさせている。周囲の人が「舌を噛まないように口へ何か入れよう」としている。口への対応として適切なものはどれか。

解説を見る

けいれん中に舌を噛むのを防ごうとしても、口に物を噛ませたり指を入れたりする必要はありません。 かえって歯を損傷したり、入れた物が気道を塞いで窒息したりする危険があります。 スプーン、指、布はいずれも安全な代替策ではないため、無理に口を開けないことが重要です。

問題 4

糖尿病のある人が冷汗をかき、受け答えが不明瞭で、呼びかけてもジュースを安全に飲み込めない。低血糖が疑われるときの対応として適切なものはどれか。

解説を見る

低血糖が疑われても、意識がはっきりせず安全に飲み込めない人へジュースや砂糖を与えると、気道へ入る危険があります。 この場合は口へ何も入れず、119番通報します。 意識が明瞭で飲み込める人ならブドウ糖、角砂糖、甘いジュースを渡せますが、インスリンを追加する対応とは逆です。

問題 5

満員電車で立っていた人が「目の前が暗くなり、失神しそうだ」と訴えた。まだ受け答えはできる。転倒を防ぐため、まず勧める行動はどれか。

解説を見る

失神しそうな感覚があるときは、座るか横になって、意識を失った場合の転倒や衝突を防ぎます。 失神は脳へ流れる血液が一時的に減ることで起こる場合があり、立位や移動を続ける対応は安全ではありません。 階段、足踏み、歩行はいずれも転倒の危険を残すため、先に低い姿勢を取ります。

問題 6

食後に全身のじんましんと息苦しさが出た人について119番通報した。本人に処方されたエピペンを使用すると症状はすべて改善し、本人は「救急車を断りたい」と話している。適切な対応はどれか。

解説を見る

エピペンで症状が改善しても、アナフィラキシーは数時間後に症状がぶり返す可能性があります。 救急要請を取り消さず、本人に処方されたエピペンを使用したことを救急隊へ伝え、必ず医療機関を受診します。 他人に処方された薬を流用したり、改善だけを理由に一人で帰したりする対応は適切ではありません。

問題 7

幼児が家庭用漂白剤を誤って飲んだ可能性がある。今は呼びかけに反応している。最初の対応として適切なものはどれか。

解説を見る

漂白剤や医薬品などを誤飲した場合、自己判断で水や牛乳を飲ませたり、吐かせたりせず、119番通報します。 吐かせる行為や飲み物による「中和」は、安全な共通処置ではありません。 今は反応があるというだけで危険性を否定せず、通信指令員や救急隊へつなぐことが優先です。

問題 8

冷たい雨で衣服が濡れた人が、強い風の当たる場所で冷たい地面に座り込み、ひどく震えている。さらなる体温低下を防ぐ対応として最も適切なものはどれか。

解説を見る

低体温症では、それ以上に体の熱を失わせないことが重要です。 この場面には水濡れ、風、冷たい地面との接触という三つの熱損失要因があるため、すべてを減らす選択肢が適切です。 風に当てる、濡れたままにする、地面との接触を残す対応では、一部を覆っても体温低下が続くおそれがあります。

問題 9

雪の中で長時間過ごした人の指が白っぽく、感覚が乏しいため、凍傷が疑われる。指への対応として適切なものはどれか。

解説を見る

凍傷が疑われる部位は、温めようとしてこすったりマッサージしたりしません。 感覚が乏しい皮膚へ摩擦や強い刺激を加える自己流処置は避け、患部を保護して専門的な判断につなぎます。 雪でこする、強く揉む、たたく方法は、いずれも「刺激すれば血流が戻る」という誤った発想に基づく対応です。

問題 10

転倒した成人の歯が一本抜け、歯そのものを回収できた。歯の保存液と牛乳が使える場合、歯科医を受診するまでの扱いとして適切なものはどれか。

解説を見る

抜けた歯は乾燥させず、歯の保存液または牛乳に浸して歯科医へ持参します。 どちらもない場合には、乾燥を防ぐためラップフィルムに包む方法が示されています。 乾いた紙で保存したり凍らせたりするのではなく、歯を捨てずに適切な湿潤状態で受診へつなぐことが要点です。