健康・応急手当問題|鼻出血・重いやけど・各種中毒の初動 第5集
問題 1
階段で転んで頭を強く打った人に鼻血が出ている。本人は呼びかけに答えるが、少しぼんやりしている。最も適切な対応はどれか。
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頭を打った後の鼻出血は、通常の鼻血だけとして扱わず、止血へ時間をかける間にも直ちに119番通報します。 ぼんやりしていることも頭部外傷の危険を示すため、歩かせず安静にして状態を観察します。 頭を後ろへ反らすと血が喉へ回り、苦しくなったり飲み込んで気分が悪くなったりするため適切ではありません。
問題 2
作業事故で成人の太ももから激しく出血している。119番通報済みで、ガーゼによる直接圧迫を続けても出血が止まらない。止血帯の訓練を受けた人がおり、専用の止血帯もある場合、適切な対応はどれか。
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止血帯は、激しい四肢出血に直接圧迫止血を行っても効果がない場合に検討する方法です。 神経などを傷める危険があるため、訓練を受けた人が専用品を手順どおりに使い、救急隊へ引き継ぎます。 直接圧迫で止まる出血へ一律に追加したり、細いひもで自己流に締めたりするのは適切ではありません。
問題 3
炎に触れた前腕の一部が白っぽくなり、周囲は赤く強く痛むのに、白い部分は感覚が乏しい。範囲は広くない。この状態の判断と対応として適切なものはどれか。
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皮膚が蒼白になって感覚がなくなる状態は、3度熱傷でみられる特徴です。神経まで傷んでいると、深いやけどでも痛みが弱いことがあります。 狭い範囲でも痛みの弱さを軽症の根拠にせず、冷却しながら速やかに医療機関へつなぎます。 皮膚をこすったり針で刺激したりすると、損傷や感染の危険を増やします。
問題 4
高齢者が上半身の広い範囲にやけどを負い、119番通報後、全体へ水をかけて冷やしている。10分を超えたころから寒がって震え始めた。救急隊を待つ間の対応として適切なものはどれか。
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広範囲の熱傷を全体ごと長時間冷やすと、低体温を起こす危険があります。特に高齢者や子どもでは注意が必要です。 この場面ではすでに10分を超えて震えが出ているため、広い範囲への冷却を続けず、熱傷部を清潔に保護してさらなる熱損失を防ぎます。 狭い範囲の熱傷を早く冷やす基本と、広範囲を長時間冷やし続けることは区別します。
問題 5
同じ料理を食べた人が数時間後から嘔吐と下痢を繰り返している。本人は会話ができ、水を安全に飲み込める。食中毒が疑われるときの対応として適切なものはどれか。
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食中毒が疑われる嘔吐や下痢では、脱水を防ぐため、飲み込める人には嘔吐を誘発しないよう水分を少量ずつ頻回に与えます。 吐物が気道へ入らない姿勢を保ち、症状だけで原因を決めつけず、早めに医師の診療を受けさせます。 一度に大量に飲ませたり、故意に吐かせたりすると、嘔吐や誤嚥の危険を高めます。
問題 6
閉め切られた車庫で自動車のエンジンが動いており、窓越しに人が倒れているのが見える。救助者は車庫の外にいて、防護装備も訓練もない。最初の対応として最も適切なものはどれか。
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有毒ガスが残る可能性のある閉鎖空間へ防護なしで入ると、救助者も中毒になり二次被害が起こり得ます。 安全な場所から119番通報し、周囲の人を近づけず、危険を排除できる専門の救助を待ちます。 息を止めることや衣服で口を覆うことは、有毒ガス環境へ入るための安全対策にはなりません。
問題 7
専門の救助者が、排気ガスのたまった場所から成人を安全な屋外へ救出した。本人は当初、頭痛とめまいがあったが、今は会話でき「治ったので歩いて帰る」と話している。適切な対応はどれか。
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ガス中毒では、意識がはっきりして症状が治まっても、直ちに119番通報し、できるだけ早く医師の診療を受けさせます。 安全な新鮮な空気の場所へ移した後も歩かせず、体を起こしたり強く揺すったりせず静かに待ちます。 一時的な改善だけでは、その後の悪化や遅れて出る症状を否定できません。
問題 8
冬に燃焼式の暖房器具を室内で使っている。外は寒く、部屋から異臭はしない。ガス中毒の予防として適切な行動はどれか。
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暖房器具や調理器具などを室内で使うときは、窓を開けて外の新鮮な空気を取り入れ、製品の換気方法を守ります。 一酸化炭素などは、異臭がないことだけでは発生を否定できません。 消臭剤は換気の代わりにならず、頭痛などの症状が出るまで待つ方法は予防ではありません。
問題 9
意識がもうろうとした成人のそばに、空になった薬瓶が落ちている。119番通報は済み、薬瓶は安全に回収できる状態である。救急隊への引継ぎとして適切なものはどれか。
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薬物や化学物質による中毒が疑われるとき、容器の表示は原因物質や量を判断する重要な手掛かりになります。 通報や必要な手当を遅らせない範囲で安全に確保し、発見状況とともに救急隊へそのまま引き継ぎます。 商品名を推測したり表示をはがしたりすると、正確な情報を失うおそれがあります。
問題 10
安全な場所で、薬物・化学物質中毒が疑われる成人が反応を失い、普段どおりの呼吸もない。119番通報とAEDの手配は済んでいる。救助者の対応として適切なものはどれか。
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薬物・化学物質中毒が疑われる人に普段どおりの呼吸がない場合は、直ちに一次救命処置が必要です。 救助者の二次曝露を防ぐため口対口の人工呼吸は行わず、胸骨圧迫を開始し、AEDが届いたら音声案内に従います。 水を飲ませたり、救急隊を待つだけにしたりすると、救命処置が遅れます。