類義語・同音異義語問題|公開・申請・契約・通知の語彙使い分け 第5集
問題 1
企業は、第三者の確認を終えた年間温室効果ガス排出量を、自社の正式な実績として報道発表し、社会へ知らせた。この行為を表す語として、最も適切なものはどれか。
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公表は、企業や公的機関などが情報を世間へ正式に発表することを表す。確認済みの数値を会社の正式な実績として報道発表するため「公表」が最も適切である。「公開」は一般の人が見たり利用したりできる状態にすることに重点があり、「開示」は保持する情報の内容を相手へ明らかに示すことを表す。「掲示」は掲示板などへ掲げて見せることである。
問題 2
利用者本人から、自分についてサービス会社が保有する登録記録を見せてほしいとの請求があった。会社は請求者を本人と確認し、その人に記録の内容を示した。この行為を表す語として、最も適切なものはどれか。
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開示は、保持している情報の内容を相手へ明らかに示すことを表す。ここでは不特定多数へ知らせるのではなく、本人の請求に応じて、その本人に保有記録を示しているため「開示」が適切である。「公表」は情報を世間へ正式に発表すること、「公開」は一般の人が閲覧や利用をできる状態にすること、「掲載」は文章や写真などを媒体に載せることである。
問題 3
市の窓口は申請書を受け取り、必要な記載と添付書類がそろっていることを確認したうえで、正式な審査の対象として受け付けた。この最後の段階を表す語として、最も適切なものはどれか。
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受理は、申請や届けなどを処理すべきものとして正式に受け付けることを表す。窓口は書類を受け取っただけでなく、形式要件を確認して審査対象と認めたため「受理」が適切である。「受領」は物品や金銭などを受け取ることに重点があり、正式な処理対象として認めたことまでは示さない。「受信」は通信を受けること、「受取」は受け取る行為を広く表す。
問題 4
社員は社内の貸出窓口から一日だけ借りたプロジェクターを、会議終了後、同じ窓口へ戻した。この行為を最も具体的に表す語はどれか。
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返却は、借りた物や預かった物を貸した相手や持ち主へ返すことを表す。一日だけ借りた機器を使用後に貸出窓口へ戻したため「返却」が最も具体的である。「返還」も元の所有者へ返す意味を持つが、所有権や権利の帰属を意識した文脈でも広く用いられる。「返品」は購入した商品を売り手へ戻すこと、「還付」は税金などを返すことを中心に表す。
問題 5
製品事故について部署ごとに異なる説明が発信され、問い合わせ対応が混乱した。責任者は新たな発信をいったん止め、確認済みの事実と回答手順を一つにまとめ、全窓口の対応を統一した。この事態への対処を表す語として、最も適切なものはどれか。
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収拾は、混乱した状態を整え、秩序を取り戻すことを表す。相反する発信を止め、事実と手順をまとめて窓口対応を統一したため「収拾」が適切である。同音の「収集」は資料や情報などを集めることであり、混乱した事態を整える意味ではない。「回収」は配った物などを集めて戻すこと、「集計」は数値を合計してまとめることである。
問題 6
売買契約には、供給会社が9月30日までに指定品100個を納める義務が明記されている。供給会社が契約どおり期限内に全数を納品したことを表す語として、最も適切なものはどれか。
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履行は、契約や約束によって負う義務を実際に行うことを表す。契約条項で定められた数量と期限どおりに納品義務を果たしたため「履行」が最も適切である。「実行」は計画などを行動へ移す広い語、「遂行」は任務や仕事を最後までやり遂げることに重点がある。「執行」は法令、命令、処分などを実際に行う場面で多く使われる。
問題 7
Aの保守手順書には「フィルターの変色や目詰まりの程度を見て、担当者が必要と判断した時点で交換する」とある。Bのオンライン申請は受付期間中、時刻を限定せず24時間受け付ける。AとBに当てはまる語の組合せとして、最も適切なものはどれか。
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適宜は、状況に適するよう各自が判断して行うことを表し、随時は必要な時々、または日時を限らずいつでも行うことを表す。Aは状態を見た担当者の判断で交換時点を決めるため「適宜」が合う。Bは受付時刻を限定せずいつでも申請できるため「随時」が合う。両語が近く使われる場合もあるが、ここでは判断の適切さと時刻の非限定を区別している。
問題 8
Aの会場は建物の構造上、客席を30席より増やせず、企画規模もそれに合わせる必要がある。Bでは、主催者が買い占めを防ぐため、一人が購入できる券を2枚までと定めた。AとBに当てはまる語の組合せとして、最も適切なものはどれか。
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制約は前提となる条件や枠によって可能な範囲が抑えられること、制限は限度を定めてその範囲を超えないようにすることに重点がある。Aでは建物の構造という所与の条件が企画を縛るため「制約」が合う。Bでは主催者が意図的に購入上限を設けているため「制限」が合う。日常語では重なる場合もあるが、設問では条件と上限設定を対比している。
問題 9
ある省は、改正された規則の解釈と窓口事務の統一手順を、所管する各地方支分部局へ文書で指示した。この文書による指示を表す語として、最も適切なものはどれか。
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通達は、行政機関が所管する下位の機関や職員へ、法令の解釈や事務の扱いなどを文書で指示することを表す。省が地方支分部局へ統一手順を指示するため「通達」が適切である。「通知」は必要事項を知らせる一般的な語であり、「通告」は決定や意思などを正式に告げることに重点がある。「連絡」も知らせる行為を広く表すが、行政組織内の上位から下位への文書指示という特徴までは示さない。
問題 10
報告書の執筆者は、分類コードを確認するために付録の一覧表を見たが、一覧表の文言や表そのものは報告書へ写さなかった。この行為を表す語として、最も適切なものはどれか。
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参照は、他の資料と照らし合わせ、判断や確認の参考にすることを表す。執筆者は付録の表を見てコードを確かめただけで、その文言や表を報告書へ取り込んでいないため「参照」が適切である。「引用」は他人の文章や言葉を自分の文章へ取り込むこと、「転載」は既に発表された記事などを別の媒体へそのまま載せること、「掲載」は文章や写真などを媒体に載せることである。