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危険物取扱者 乙4|特殊引火物・混合油・自然発火の性状ケース問題

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問題 1

室温25℃の作業室でアセトアルデヒドを開放トレーへ移して計量する計画である。 代表的な沸点は20.1℃、引火点はマイナス38℃で、作業室には一般型の換気扇がある。

物性を踏まえた計画の見直しとして最も適切なものはどれか。

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25℃は代表的な沸点20.1℃を上回り、しかも引火点は極めて低いため、開放トレーでは急速な蒸発と可燃性蒸気の形成が問題になります。 「沸点を超えれば液体が一切存在しない」のではなく、蒸発しながら液体も存在し得ます。冷却・密閉化、防爆換気、着火源排除を組み合わせる必要があります。

問題 2

冷暗所以外の棚から、開封日と安定剤の状態が不明な古いジエチルエーテル容器が見つかった。 長期間、容器上部に空気が入った状態だった可能性がある。担当者は内容物を加熱蒸留して再利用しようとしている。

最も適切な初動はどれか。

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ジエチルエーテルは光や空気の影響で爆発性過酸化物を生成することがあります。履歴不明品を加熱・濃縮すると、揮発しにくい過酸化物が濃縮される危険を考慮しなければなりません。 容器を通常在庫から隔離し、安易に動かしたり開けたりせず、製品SDSと施設手順に基づく評価・処理へ引き継ぐのが適切です。

問題 3

二硫化炭素を扱う配管の近くに、表面温度110℃の蒸気配管がある。裸火と電気火花はない。 二硫化炭素の代表的な自然発火温度は90℃である。

漏えい時の着火危険について最も適切な評価はどれか。

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自然発火温度は、外部の炎や火花がなくても可燃性物質が着火し得る温度の目安です。二硫化炭素は代表値が90℃と低く、110℃の高温面は無視できません。 「裸火がない」だけでは安全にならず、高温配管からの隔離、漏えい防止、温度管理が必要です。

問題 4

二硫化炭素が水を張った深い回収槽へ流入した可能性がある。 二硫化炭素の水に対する比重は約1.26で、水への溶解度は25℃で約2.16グラム毎リットルである。

回収前の調査方針として最も適切なものはどれか。

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比重約1.26の二硫化炭素は水より重く、水への溶解度も有限です。そのため、一般的な石油類のように水面だけへ浮くとは限らず、槽底部に未溶解液が滞留する可能性があります。 低所の蒸気、毒性、着火危険もあるため、槽内へ安易に入らず、底部を含む安全な調査・回収計画が必要です。

問題 5

灯油タンクへガソリンが3体積パーセント混入した疑いがある。実験例では、純灯油の引火点が約46℃だったのに対し、 ガソリン3パーセント混合油の引火点は約17〜18℃だった。現在の液温は20℃である。

この混合油の取扱いとして最も適切なものはどれか。

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数パーセントのガソリンでも灯油の引火点を大きく下げることがあります。この条件では液温20℃が約17〜18℃の引火点を上回り、通常の灯油とは異なる蒸気着火危険があります。 見た目や主成分だけで灯油と判断せず、誤給油品として隔離し、火気機器へ使わず、適切な回収・処理へ回します。

問題 6

複数事業所から回収した由来不明の廃油を、屋内の蒸留装置へ投入して加熱する計画である。 受入時の引火点確認はなく、装置周辺のガス検知器は点検期限を過ぎている。

加熱開始前の判断として最も適切なものはどれか。

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廃油にはシンナーなど低引火点の液体が混入していることがあり、加熱で蒸気が発生・滞留し、着火すると爆発へ至り得ます。 対策の出発点は投入前の性状把握です。正常なガス検知、適切な換気、設備の適合性、防爆・着火源管理を確認せず、由来不明品を加熱してはいけません。

問題 7

メタノール30体積パーセントの水溶液を屋外容器で扱う。測定例におけるこの濃度の引火点は36.3℃で、 猛暑により液温が38℃まで上がっている。近くで火花を伴う補修作業を始める予定である。

火気作業前の評価として最も適切なものはどれか。

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水による希釈は一般に引火点を上げますが、可燃性を自動的にゼロにはしません。与えられた測定例では液温38℃が引火点36.3℃を上回るため、着火源があれば引火し得ます。 「水が主成分」という理由だけで火気作業を許可せず、液温・濃度・蒸気濃度を含めて再評価する必要があります。

問題 8

明るい屋外でアルコールバーナーを使用している。炎が見えなくなったが、燃料容器とバーナーはまだ熱く、 消火操作を行ったか確認できない。作業者はすぐに燃料を継ぎ足そうとしている。

最も適切な対応はどれか。

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アルコールの炎は青白く、明るい場所では燃えていても見えにくいことがあります。炎が見えないだけでは消火済みと判断できません。 燃焼中や高温時の継ぎ足しは、追加燃料の急激な着火・飛散につながるため、確実な消火と冷却を確認してから給油します。

問題 9

植物油を使う店舗で、洗濯・乾燥後のタオルを乾燥機から取り出し、温かいまま深いかごへ強く詰めて終業しようとしている。 タオルには少量の油分が残っている可能性がある。

自然発火を防ぐ措置として最も適切なものはどれか。

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不飽和脂肪酸を含む油分は空気中で酸化発熱します。温かい含油タオルを密に積むと放熱できず、内部に熱が蓄積して自然発火へ進むことがあります。 洗濯だけで油分が完全に除かれたとは限りません。乾燥後は直ちに取り出して広げ、十分に放熱させることが重要です。

問題 10

倉庫で、第4類の有機溶剤容器と、第6類の酸化性液体容器を同じ棚に置き、漏えい時には同じ受皿へ流れ込む配置に変更する案が出た。 酸化性液体自体は通常、燃料のようには燃えない。

配置案への評価として最も適切なものはどれか。

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第6類の酸化性液体は、それ自体が燃料として燃えなくても、可燃物の燃焼を促進します。第4類の有機溶剤と漏えい時に混ざる配置は、火災や激しい反応の危険を増やします。 物質ごとのSDSと施設基準に従い、保管区画だけでなく漏えい受皿や排液経路も分離して混触を防ぎます。